小説家になろうで中西モトオ先生が手掛けた作品『鬼人幻燈抄(きじんげんとうしょう)』。
単行本、文庫本やアニメ化されるほどの人気作品
そんな『鬼人幻燈抄』ですが、無事に完結を迎えましたがどんな終わりを迎える事になったのか気になります。
なので今回は、鬼人幻燈抄(完結)ネタバレ含む感想と読みどころを徹底解説していきます。
それでは『鬼人幻燈抄(完結)ネタバレあり感想と読みどころも徹底解説』一緒に見ていきましょう。
鬼人幻燈抄(完結)ネタバレあり感想!
それでは『鬼人幻燈抄』の完結ネタバレと感想について述べていきますね。
『鬼人幻燈抄』の完結ネタバレ
長きに渡って暦座キネマ館を守り切ってきた藤堂希美子は100歳を超える老婆になっていました。
そんな彼女の元に溜那と向日葵が遊びに来たのです。
溜那は鬼であり、向日葵はコドクノカゴなので外見は出会った当時の年齢のままの状態でしたが、希美子は関係なく2人と会話をします。
向日葵は甚夜の協力で若い頃に時を戻せると希美子に提案するも、彼女は仮に若くなってもこれまでの出来事以上に楽しい事は見つからないと思い、断りました。
その頃、甚夜はマガツメを倒せたが妹を救う事が出来ませんでしたが、おふうのおかげで立ち直って生活を送っていたのです。
妹の事は忘れないと胸に刻み、高校生活を送ることを誓います。
同時に甚夜がマガツメを倒して捕食した事からも、あちこちにいる鬼達が鬼神として祭り上げようとしているので、辟易してもいました。
昼休みでは吉岡麻衣は大和流魂記と呼ばれる書物を好んでいて、内容からは甚夜にまつわる物語となっていたのです。
著者は甚夜の友人である葛野清正であり、復讐のために旅立ち、もう二度と再会する事はないであろう甚夜の目に留まってくれるように怪異に関する物語を手がけました。
そして復讐のために生きる甚夜がこの書物を読んで、心の底から笑ってほしいと言う願いも込められていたのです。
その甚夜はみやかと行動していて、彼女から人間に戻れないかと聞かれると、甚夜は無理だと言います。
理由は今の自分では少しの時間しか戻せないからです。
しかしそれ以前に自分のこれまでしてきたことをなかったことにしたくないし、色んな人に会えた事から人間に戻る気もありませんでした。
そして彼らの日々は続ていくと言うところで話は終わりました。
『鬼人幻燈抄』完結話感想
『鬼人幻燈抄』完結話感想といたしましては清正が思っていた通りになったなと感じましたね。
清正が知る甚夜は復讐のために生きるだけのまさしく鬼のような存在でしたが、色んな人物と出会ってきてその心が復讐だけに凝り固まる事はなくなったのです。
書物を読んだからというわけではありませんが、結果的に復讐以外にも楽しむことなどが出来たので、清正からすれば万々歳と言ったところではないでしょうか。
『鬼人幻燈抄』読みどころも徹底解説
次は『鬼人幻燈抄』の読みどころについて解説していきますね。
読みどころは甚夜の人生そのものと言えるでしょう。
江戸時代に生まれ落ちた甚夜は村で起こった悲劇によって、復讐心を抱くようになってしまい、同時に鬼へと変貌してしまったのです。
そして170年もの未来に出現するであろう鬼神を倒すために長い旅をすると言う物語となっています。
普通だったら170年になる前に死亡してしまいますし、復讐心という名の強い心があっても寿命とか病気には抗う事が出来ないのです。
しかしながら、甚夜は鬼になってしまった事で1000年もの寿命を得る事になったので、170年どころかそれ以上の時を生きれるようになりました。
こうなってくると精神が擦り切れるか、復讐心が消えない限りは問題はない事になるでしょう。
ただ欠点があるとすれば、長い寿命を得てしまったがばかりに知り合った人達が次々と死亡していく事になる事です。
『鬼人幻燈抄』シリーズは異世界モノではなく、江戸時代から平成時代までの現代における話であり、鬼とかは登場しますがエルフとかドワーフとかと言った亜人は余り登場しません。
登場するのは殆ど人間だけなので、その寿命に限りというものが存在しています。
甚夜は旅をしていく中で多くの人達と知り合っていきますが、同時に看取ってもいたりするので悲しい別れを幾度も経験してきたのです。
その反面新たな出会いもあり、命を落とした者達の足跡や偉業を知って喜びを得たりもしていました。
なので最初は復讐に染まりつつも、次第に心境に変化も訪れも来たのです。
こういう甚夜の人生が読みどころとなっています。
鬼人幻燈抄(完結)ネタバレあり感想!読みどころも徹底解説まとめ
以上が鬼人幻燈抄(完結)ネタバレあり感想と読みどころも徹底解説していこうでした。
完結ネタバレは甚夜が平和に暮らしている形で幕を閉じました。
感想は友人である清正が思っていた通り、甚夜の心境に変化が出て良かったと思いますね。
読みどころは復讐の旅に出る事になった甚夜の人生そのものと言えます。
長きに渡った『鬼人幻燈抄』シリーズも終わりとなったので、中西先生の新作にも期待したいですね。
最後までご覧いただき、有難うございます。
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